亡くなる前日の電報に カミノ とある

▶ 初代金之助翁が亡くなる前日の電報から

  ・初代金之助翁の亡くなる前日(大正11年2月19日)に1階級特進の嘆願電報を腹心の2人が

   総理大臣と妻の弟の大木大臣に電報を送っているが、電文には「カミノキンノスケ」とある

  ・送り主は上遠野富之助と大三輪奈良太郎で初代金之助に見込まれて、明治銀行や名古屋電気

   鉄道等の役員になった人で、神野さん腹心であり、姓を絶対間違えるはずがない

  ・特に、上遠野富之助は南久屋町では初代金之助翁の北隣に住んでもいた間柄である

 ・宛先:総理大臣官邸 高橋総理大臣には特旨の申請


 ・宛先:統計司法大臣官邸 大木(遠吉)司法大臣(妻の豊子の弟)へは危篤の知らせと特旨申請の支援依頼


▶ 電報の発局

 ・ナゴヤシンサカエマチ(名古屋新栄町)、日付は右下の印鑑に 11.2.19 が見える

 ・時刻情報(発信第10号の着信が遅いのはなぜか?

  ・発信第10号の発信は  午  セ  10  時  20  分  (太字が手書、午前10時20分のよう) 

  ・発信第10号の相手局着信は  午  コ  0  時  10  分  (太字が手書、午後0時20分のよう)

  ・発信第11号の発信は  午  セ  10  時  25  分  (太字が手書、午前10時25分のよう)

  ・発信第11号の相手局着信は  午  セ  10  時  55  分  (太字が手書、午前10時55分のよう)


▶ 電文の内容

  前貴族院議員、正六位、勲四等、藍綬褒章授有者、神野(カミノ)金之助危篤に付き、知事より

  特進用意昇勲の御沙汰あるので上申します、御詮議を特にご配慮願う


▶ 電報発信者の腹心の2名

 ・2通とも側近2人の連名(初代金之助の取り立てにて重要ポストに就いた)で下記に情報添付

  ・カドノトミノスケ(上遠野富之助)・・・明治銀行の役員・名古屋電気鉄道では社長

  ・上遠野富之助は初代金之助の南久屋町宅の北隣に住んだ

  ・オオミワナラタロウ(大三輪奈良太郎)・・・明治銀行の頭取


▶ 特旨に関する全資料


▶ 上遠野富之助の南久屋町に移る前(明治33年、南武平町)



▶ 上遠野富之助の南久屋町宅(大正末期、神野金之助地区の北隣)


▶ 大三輪奈良太郎(明治銀行の副頭取)